マカンとお散歩! ~New life with Macan~

初ポルシェ。人生が変わったわけではありませんが、生活は変わりました。人生も生活も英語だとどちらもlife。ややこしいな。

ポルシェ911(後編)

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911は未体験ゾーンの連続でした

低い目線、サウンド、トルキーな加速。この三拍子が私には異次元で、正直ビビった。ましてや、これは自分の車ではない。ポルシェセンターからの預かりものなのだ。現状のまま、一点の瑕疵も残さずお戻しする代物である。

そんな状況なので、首都高を走った時もオービスが気になるような速度域には入らなかった。かっ飛んでいたプリウスに抜かれたりもした。

意外な発見があった。

「スピード出すぎか?」とメーターに目を落とすと、案外、出てない。体感速度よりもリアル速度の方が低いことが、首都高を走っているときにあった。これは、冒頭に記した「三拍子」が効いているのか。めくるめく視界のながれ、気持ちたかぶるエンジン音、身体が置いていかれる加速感が、クルーズに入るタイミングを早めてしまうからなのだと思った。これが作り手の意図だとすれば、意外と安全設計か。まあ、攻めればどこまでも出るのだろうけど……。

 

お借りしている期間中は、ほぼ毎日乗った。

911の運転には、恐怖と楽しさが同居していた。

恐怖はなんといっても、段差、駐車。担当氏に代車の値段を聞いたら「オプション満載で……」うちのマカンが2台買える価格だった。そんな車を狭いところに停めるのは恐怖以外の何物でもない。段差を踏むのは覚悟がいった。これが、年期は入ったフォルクスワーゲンだったらどんなに気がらくかと、嘆いたこともあった(贅沢だなあ)。

運転を終えて帰宅したあとのお酒が美味しくて、また、よく回った。やっぱり気が張り詰めていたんだね。

一方、楽しさは上に書いた以外の全部。踏み込んでも流しても楽しくて、ついつい距離が延びてしまう。マカンもそうなのだけど、乗らない日があるとストレスになる。その気持ちは、毎日散歩をせがむワンコと同じ(笑)。