燃料が減って給油が必要になったとき、まず初めに給油ランプが点灯しますよね。
そのあとは、給油メーターがゼロを差し、走行可能距離もゼロになります。
みなさんは、どのタイミングで給油しますか?
私は、結構ギリギリまで引っ張る「悪癖」があるんです。
さらに、ガソリンは1円でも安く給油したいので、ボードの価格が高いところをパスしたり……。
そうして、当然の帰結というか「ガス欠」になったことが、トヨタ車とメルセデスの時にありました。
同じ失敗を繰り返す。馬鹿ですね。
とくに、メルセデスの時なんて、高速道路でやってしまったんですよ。
もう、大馬鹿!
この時は、メルセデスを購入すると3年間付帯する「メルセデスケア」のサポートを受けて事態を収拾しました。
この「ケア」、頼もしかったなあ。ポルシェにはありませんね。
こんな失態をやらかして、得た知見。
給油ランプ点灯、燃料メーターゼロ、航行可能距離の表示ゼロ。
この三拍子がそろっても、クラウンもエスティマも走れました。
マージンを取っていてくれているんですね。
ところが、メルセデスの場合は、3拍子そろうと実直に止まります。
情報を正確に伝えようとするんですね。
なんだか、日本人とドイツ人の思考の違いが出ていますにも思えます。
さて、ポルシェの場合はどうなんでしょう?
「悪癖」がある私にもわかりません。ポルシェが引っ張らせてくれないのです。
どうしてなのか? をお話しする前に、まずはマカンのメーターパネルの構造を説明します。
パネルは3連メーターを採用しています。
ポルシェの流儀にのっとって、タコメーターが真ん中です。スピードメーターはその左にあり、右側のメーターは多機能メーターになっています。
この多機能メータは、燃費など当日の走行情報を表示したり、4輪のパワー配分や空気圧、水温計・油温計、ナビ画面になったりと、重宝しています。
ガソリンが減ってくると、その多機能画面に、ドーンとこれが出るのです。
多機能パネルにこの表示が出ると、ほかの画面に変えることができなくなるのです。
この時、走行可能距離は87キロ。
引っ張る派の私からすれば、まだまだなのですけれど……。
マカンのキャビンには、舵角職人のほかに給油職人も宿っています。がんこ一徹に、給油表示を見せ続けさせるのです。
さらに、ナビ画面から「近くのガソリンスタンドを表示するか?」と促してきます。
はいはい。わかりました。
私は引っ張りを諦めるのです。