前回のブログでは「メンテナンスパッケージ3年」について書きました。
そのパッケージの終着点に「車検」があります。
ポルシェの車検はまだ先なので、ここれは前車メルセデスCLKカブリオレの車検について、思ったことをつらつらと。
CLKカブリオレ。エレガントでいい車でした。
ボディはCクラス並みの大きさでしたが、3500ccのNA6気筒。車格や装備はEクラスの水準で、価格となるとEクラスクーペを超えていたと思います。
こういう「小さな高級車」って、市場で受け入れられないんですよね。
私が購入したのが2005年。
購入当時から「絶滅危惧種」でした。
その3年後、Eクラスクーペに「カブリオレ」が誕生すると、CLKはカタログ落ち。「絶滅危惧」から、いよいよ「絶滅」の道をたどります。
今では滅多に見かけないクルマになっています。ちなみに、本日付けでカーセンサーで中古車を検索してみると、ひとつ旧い世代もふくめて、6台しかありません。
さて、車検の話に入ります。
CLKの初めての車検はディーラーでした。これがまあ、高かった。
見積りを見て、仰天! なんでもかんでも部品交換。
どうして? と思いました。交換しなくたって、メルセデスが3年や5年で壊れるわけないでしょ。
それで見積りを削って削って、それでも国産車の倍はかかる値段で落ち着きました。
そのあとの車検からは、民間業者に頼りました。
老メルセデスを所有していれば9月が車検でしたので、こうしてダイレクトメールが届きます。このメールは「オートバックス東雲」と「車検のコバック」さんですね。
このふたつの業者は、どちらもコスパ重視の車検でした。
しかしながら、とても感心したことがありました。
それは、絶滅危惧車の特異な部品を調達したこと。
「オートバックス」の車検の時は、カブリオレのトノカバーの「ダンパー」がバカになっていたのです。それで、屋根が開かなくなって困っていました。
このダンパーは希少車のさらに希少な部位にかかわる部品ですが、「オートバックス」さんは、なんてことなく調達してきて、取り換えてくれました。
「オートバックス」の車検、いいぞ。
その2年後の車検は、オートバックス東雲店が全面改装期間だったので、「コバック」さんへ。
この時13年目の老メルセデスは、いくつかの深刻な故障を抱えていました。その中で、フロントガラスの交換という難題があったのですが、「コバック」さんはこれをたった1日で調達してきました。
なんかすごいな。
カタログ落ち10年目の絶滅車の「お取り寄せ」部品だよ。
「コバック」の車検、いいぞ。
しかし、これには種明かしのエピソードが……。
このコバックの店舗の横には、メルセデスのサービス工場があるのです。
コバックさん、お隣さんから買ったな。