5000キロを走行して、マカン(ベースグレード)の性能をまとめてみます。
▲斜めうえ。少し変わった角度から撮ってみた。
◇エンジン 2000cc 4気筒ターボ。
「コンパクト」ではないサイズのマカンを引っ張るために、低回転からトルクがでるセッティング。それを実感するのは、エンジンの回転数が2000を超えてから。ここからきびきびと躍動して、4000回転を超えると、もりもりとパワーがのってきます。
逆に、2000回転以下は大人しい。眠っています。ATのノーマルモードでは、この2000に達しようとするとギヤがポンと上がる感じです。「寝た子を起こさないよう」走らせます。家族乗りSUVの宿命でしょうか。「燃費」や「伸縮性」も求められているのでしょうね。
きびきび走りたいのであれば、2000以上キープです。ATはスポーツモード。
◇グリップ走行
前車メルセデスCLKは後輪駆動。このクルマは、路面が濡れた状態だと、信号ダッシュではリアタイヤが空転し、コーナーでは横に滑っていきました(冷や汗)。そのたびトルコンや横滑り防止機能が介入して、事なきを得ていたわけです。
ところが、マカンは滑りませんね。フルタイム四駆は初めてでしたが、かたくなにグリップ走行なのですね。
一回だけ、グリップを失ったことがありました。雨ばかり降る日の広い国道で、直進中、浮いた感がありました。
これは恐らく、ハイドロプレーニングが4輪同時に起きたのです。
この時浮いたのは、ほんの一瞬。つぎの瞬間には、何事もなく走行を続けていました。
安定性は抜群ですね。
コーナーを攻めるときは、グリップ力に頼って、ハンドルを力でねじ伏せます。後輪駆動の楽しさ(=冷や汗)は望めませんが、これはこれでスポーツ感があります。
◇ハンドリング
まず、重たいです。
もちろんパワステは付いていますが、オプションで、さらに軽くするパワステがあるくらいなので、国産車はもち、メルセデスと比べても重たいです。
私は、この重たさが好きですね。軽くて舵角がよくわからないクルマは、私は好まないのです。マカンのこの操舵感を覚えてしまうと、もう国産車に戻れないかも。
そうそう。でも最近、ハンドルを重たく感じなくなった自分がいるのです。ひょっとして、筋肉ついた?
◇シャシ
素のコイルサス。コーナーを攻めれば沈むのは当たり前ですが、沈み込みは少ないと思います。まだ(エンジンは)いけるのに、シャシが沈みすぎてアクセルを緩めて、今度はびよーんと伸びるみたいな(←運転、ヘタ!)、ドタバタ感はありません。
ベースグレードのエンジンなので、シャシは勝っていますね。
走行性能は以上です。
次回は、走行性能以外の部分を広範にレポートします。