SUVでありながらも、スポーツ走行が楽しいマカン。
その理由を、「前」と「後ろ」の仕事ぶりから見てみます。
☆車体の「前」と「後ろ」
まずは、車検証を見てみましょう。
「素」のマカンのものですよ。
車体の形状は、ステーションワゴンなんですね!
意外です。
でも、大事なのはそこではなく、「前後の重量比」。
車両重量が、1860キロ。
前軸が1010キロ。後軸が850キロ。
これを、前後比にすると、54対46になります(四捨五入)。
ちなみに、峠クルマのトヨタ86のそれは、53対47。
マカン、4輪駆動にしては、結構がんばっていると思います。
ちなみに、欧州車にありがちな、どえらく重たいバッテリーは...
後ろ側にあるのですね。
この努力、結構ポイントが高いです。
☆動力の「前」と「後ろ」
そして、次は前後のトルク配分を見てみましょう。
通常、街を流している時の配分は、こんな塩梅です。
街中ではだいたい、前20~30,後80~70くらいです。
目測ですが、踏めば40対60ぐらいまでいく感じですかね。
50対50には、経験則では、滅多にいきません。
あくまでも、後輪が勝った配分をしています。
☆総括
この「前」と「後ろ」のふたつの要素を見てみると、
マカンの走りはFRを志向していると思われます。
トルク配分をみていても、
FFには「絶対にさせないぞ!」と意思を感じます。
このクルマ、やはり後輪を回したいのですね。
ちなみに、スノーチェーンも、ポルシェは後輪装着を指示しています。
FR的な走行志向。
とは言っても、「ドリフト」はしませんよ。
そこは四駆の鬼グリップが効いています。
安全にグリップ走行を楽しみましょうね。