走行距離3000キロを突破して、慣らし運転が終了したことは、先日ご報告したとおりです。
さて、解禁ということで、はじめて「スポーツモード」を試してみました。オートマレバーの向こう側にあるボタン群のなかの「SPORT」と書かれたボタンを、どきどきしながら押してみました。
すると、ボタンの下部が赤く光ります。スイッチ入りました。
と同時に、オートマレバーのこちら側のボタンがひとつ赤く光りました。
「ん?」と思ってみると「A off」と表示されたボタンでした。初めはなんだかわかりませんでしたが、どうやら「アイドリングオフ」をオフするボタンのようなのです。
ややこしいですね。
信号待ちのときのアイドリングはオフしません、という機能です。つまり、「スポーツモード」は常に臨戦態勢を組むというわけ。信号ダッシュの頼もしい味方ですね。
さて、「スポーツモード」で乗り出してみての感想です。
首都高を流れに任せてジェントルに走行してのものですが、流していてもエンジン回転数は2000をキープしようと志向します。これは「ノーマル」のときの、2000を超えようとするとギヤが上がるのとは対照的でした。
境界線は2000回転。
これより下に抑えようとするのがノーマル。これより上にキープさせようとするのがスポーツ。速度域にもよると思いますが、普段乗りだとこのような感じでしょうか?
この2000回転が、肝ですね。
マカンのトルク特性を見てみましょう。最大トルク370Nmが出る領域が、1600から4500回転となっています(カタログ値)。領域の両端、低っっ!
推測するに1600はターボの効きはじめ。そこを超えて、馬力が乗ってくるあたりが2000なのではないでしょうか? 仮説です。
トルクの上限近辺の4000回転も試しました。もりもりしていて、体感的においしいゾーンです。このあたり、エンジンが気持ちよく吠えるようになりました。4気筒ではあるのですが、安心してください。その音は、ノイズではなくサウンドでしたよ。
レッドゾーンは6800。これも低い方ですよね。ジェントル運転ですので、首都高での走行で、この近辺は未到達です。……信号ダッシュで、一度だけ赤には入りましたが。←あせりましたよ。回りますね。
エンジンは、そんな感じです。潔く高速域を捨てて、パワーバンドを低中速に振っています。
唐突ですが、素マカンをF1マシンにたとえると、これでしょうか。
▲東京モーターショー2019にて。
エンジンよりシャシーが勝ったハンドリングマシン「レッドブル ホンダ」。中高速コースではメルセデスに勝てませんが、低速コースで一矢報いてほしいですね。